社長の部屋CEO's ROOM

03.随想編

コンピューターとの思い出 その3

2017.05.21

 1986年会社を辞めて友と二人で新会社を創業することとなった。早速パソコンを買うこととなった。NECの9801シリーズだったと思う。そこで初めて初期のワープロソフト「一太郎」と出会う。ローマ字で文章を入力すれば候補の漢字に返還される。今思っても画期的なワープロソフトだった。
当時はワープロという80万円程度の専用機が普及していてパソコンのソフトでは個人ユースの領域に留まると言われていたが、「一太郎」の進化で日本語ワープロはパソコンソフトの時代となって行った。
暫くすると日立や沖電気などのワープロ専用機は消えて行った。このソフトの出現は手書き文章の社会だった一般社会へのパソコン普及の先駆けとなり画期的な出来事だった。私のような悪筆の極みの文字を書く者には正に良き時代の到来だった。
(余談だが、私は子供の頃に友達がいくお稽古事であるソロバンと習字の塾に行かせてもらえなかった。どちらかに通っている友達が多かったので共通の世界が欲しかったのである時父に塾に行きたいとねだったことがある。その時の父の返事を今も忘れない、「商人の子供でもないし商人に成らんでよか」という一言で私の希望は絶たれた。
私はそれ以来負け惜しみで、高校時代には「俺が仕事することには電子計算機が普及するし文字は高速タイプライターが普及する」と言っていた。不思議なことに何と10年でその時代が遣って来たのを不思議に感じていた。)

 話を戻そう。私もその頃まではパソコンの進化にずっと関って行きたいと思っていた。開発者とまでは行かなくてもソフトの開発に時代が変わっていくことの無限の可能性を感じていた。それでも今のように普通の会社からオフコンが消えすべてがパソコンに入れかわるとは思わなかった。
未だパソコン通信がモデムカプラーでやっと普及し始めたころだった。最先端であるFax.以上の遠隔情報伝達方法はまだ身近には存在しなかったが、どんどん進化するパソコンにゾクゾクする興奮と大きな夢を感じた。
しかし、冷静で客観的に時代と自分を見れば、脱サラして何か仕事を立ち上げて食べて行かねばならないその時の状況で、パソコンやソフトに夢中になっている時間はもう自分の人生の中では取れないだろうと判断した。パソコンが旨くなるより経営に専念すべしと思った。

 大好きだったパソコンに別れを告げねばならないと思い、当時新会社設立時に社員として引き込んだ現PTI有田社長に、当時のパソコンを教えながら「俺は今、今お前にパソコンを教えているが、将来は逆に俺が教わる立場になるだろう。残念ながらパソコンに時間をつぎ込む余裕は俺には戻ってこないだろう。どの様なことが出来るかだけは、今後も知って行きたい。宜しく」と言ったのをハッキリ覚えている。寂しいパソコンとの別れだった。
今、正にその予言が実現し、全くのパソコン音痴となってしまった自分がいる。有田社長はパソコンにのめり込んでいった。今は彼の足元にも及ばないだろう。
MS?DOSが普及し始める頃から全く私の世界からパソコンは遠ざかって行った。しかし、やがていずれコンピューターは論理的な思考と目的さえしっかり持っている人間なら、誰にでも意思疎通が簡単にできて、アプリケーションを使う悩ましさから解放されるとも思っている。今は未だ未だ過渡期の道具に過ぎない、今憶えても3年遠ざかればまた覚えることが溢れるのが現在のコンピューターだが、既にパソコンではなく携帯電話とそのアプリで世界中とやりとりしながら運用する時代となっている。もう私がパソコンと出会ってから何世代も更新されて進化している。今からの時代を少し予測してみよう。

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