社長の部屋CEO's ROOM

02.経営論

備えよ常に

2014.05.07

2014年5月7日火曜
 随分前にK部長より朝礼で座右の銘として聴いた言葉だ。彼が少年の頃に所属していたボーイスカウトで学んだ言葉だという。私もそれを聴いて以来好きな言葉の一つになっている。彼をよく見ていると出張先で或は会議で或は現場で彼にはその場に必要な物を期待できる。ポケットの中にカバン中に色々なものが隠されている。
 準備は外からは見えないものだが、いざという時にその発揮される効果は圧倒的に差が見える。家に火がついたときに消火器がある家と無い家では結末が全く違うことになるのは誰にでもわかる。物を、金を、知識を…備える為にはエネルギーと根気強さが必要だ。今日は使うことは殆ど可能性がないものであっても備えるべきものは多い。それを何処まで備えるかはその人の仕事観、人生観によって違うだろうが、備えた人が瞬間訪れるチャンスを活かし「運がいい人」と呼ばれる成功者となる。「運がいい人」と呼ばれたものだ。
 私のカバンの中も実に様々なものに溢れている。通常、3?4個のカバンを身の回りで動かしている、その中には一年に一度も使わない物も多い。しかも実に整理されていないので必要な時にすぐに取り出せなかったり、探して無いと諦めて後にカバンのポケットから見つかるなんて言うことも多い。備えるというのは整理されているとセットであって欲しいものだ。K部長はカバンやポケット何処に入れるか定位置を決めているという。定位置化するまでの努力が私には欠けているのを反省する。

 万一への備えが出来ているか、時々自問する。我が社は津波や大地震への備えは残念ながら出来ていない。津波はないだろうが千年に一度の地震が来たら運を天に任せることになる。何処まで備えるかが人や企業の器量と能力になる。備えるには時間や金も必要だ。正に投資であるし、それが役に立つ機会がないことも多い。災害への備えなどは役に立たないに越したことはないが、起きたときに致命傷とならぬような備えは必要だろう。

 

 さて、ビジネスの場での備えはどうあるべきか、新人諸君によく言うのは社会人、技術者でありたいなら手帳、名刺入れ、ストップウォッチ機能付時計、電卓、メジャーは最低限身につけよと言っている。チャンスは突然やってくる。西洋ではチャンスは馬で駆け寄る魔女の前髪を掴む勇気が必要と例えられるが、準備無くてはそのチャンスは掴めないし、幸運の女神に掴む後ろ髪はないという。チャンスに気づかない人も多いが気づいた人も道具がなくては逃してしまう。周りの失望と自らの後悔が過ぎ去ったところに残る。「運が悪かった」と呟く人には一生チャンスは訪れない。

 また、人災にも備えねばならない、犯罪やミス、事故によって会社は存続を問われるような目に陥ることも多い。リコールや不良製品を出して会社が消滅することさえある。何処まで予測し対策を講じているかが正にリスクマネージメント。今、我が社はリスクマネージメントに力を入れ始めた。企業は運よくで存続するわけにはいかない。事故、犯罪、ミス、を未然に予測し発生を防ぐ、不幸にして発生した場合に被害を最小限度に終わらせるように備えねばならない。その為に会社はある程度の費用と自由さを失うことを覚悟せねばならない。無防備で自由気ままな運営には瞬間で組織が崩壊するような事件や事故が襲う。備えあればその発生さえ押さえることが出来る。これを世間の人は「運がいい」と呼ぶ。

 事故や取引トラブル、機密管理、人員管理など常にうまくいって当たり前だと思えば実に私の経営は今まで際どいところで生きてきた、いや天に活かされているというべきかもしれないくらい運がいい所で生き延びてきたと思う。経営者であれば、「運がいい」を何時までもあてにするわけにもいかない。金も時間もエネルギーも注ぎ込んで備えるべきことを備えた後に、一生「運がいい」と呼ばれる経営者でありたいものだ。

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