社長の部屋CEO's ROOM

04.見聞・体験録

深圳レポート

2017.09.11

 香港の出張先から昨日の昼に一国二制度の境界を越えて深圳に入った。米国とメキシコ国境で10年以上前に何度も行き来した体験を思いだした。陸路での国境がすべて海上にある日本人にとって異質であり新鮮だ。人間が人為的に引いた線のアチラ側とコチラ側で制度や風習、文化が違うのをまざまざと感じる一瞬だ。人為的である以上、いずれ無くなる筈だといつも思う。
 陸路に限らず国境というのはまだまだ双方に住む同じ地球人を分け隔てする仕組みだが、次第にモノと人の行き来が加速し、次第にその差と違いが無くなっていくものだと個人的には信じている。しかし残念ながら今は国境があり違いが存在する。違いがある以上、当面はそこにビジネスチャンスも生まれ続ける。

香港から深圳境界は電車から降りて橋を渡る

 7月に1日だけ深センを訪問した際は慌ただしく企業訪問だけに終わり、街を歩く時間もなかったが、昨日は午後からPSIの船口総経理、神沢副総経理、東京の斉藤統括部長らと超近代的な人工の街を少しだが散策できた。街を歩いても私より年長の人を見つけるのはかなり難しい。20歳から40歳位までの人が異常に多い若者の街だ。
 街中を地方から成功を夢見て集まった出稼ぎの若者が歩きドローンが飛び、店には様々な電子ハイテク商品が並ぶ。下請け量産部品地域として急速に拡大し、今まさに世界のハイテク商品発信地域に成ろうとしているのを感じる。

ドローンの次のヒットを狙う飛行体を売る店

 香港はフードエキスポという香港最大の食品展示会の見学とアジアの食品ビジネスをウォッチするのが主な目的だった。会場は40万人の入場者が買い出し目当てで来る人が多くとんでもない混雑だった。特に日本の食品は他国に比べると圧倒的な人気で改めて日本の食と文化への関心の高さを感じた。

フードエキスポ海上内風景

日本ブースで我社顧問福田中小企業診断士、いや福田佐吉商店社長

個人の私にとっては展示会はともかく香港そのものが20年以上来ていなかったので、中国返還後の特別区香港に興味があった。
 感じたのは香港島と九龍半島の違いが際立ってきたことだった。あくまでも個人的な感想だが、同じ旧イギリス租借地でありながら香港島は以前からのアジアの金融センターであり貿易センターとしての高度な経済社会の先端にあるのを感じたが、一方の九龍半島側は昔から観光とお土産でアジアの華であったのが、今は中国大陸からのお上りさんと買い出しさんの集まる騒々しいだけの所という印象で少しがっかりした時の流れを感じた。
昔、二度も楽しく香港へ社員旅行したのが今は懐かしい。いい悪いは別としても、中国化が著しく進んでいる印象を持った。

香港島のビジネス街遠望

そうは言っても香港、深圳という狭い地域に2000万人以上が集積し、様々な違いを抱えながら常に変化し続ける世界でも珍しい地域社会だ。
 未来が何処へ行きつくのか私なりの仮説はあるが、5年10年で劇的に変化していく環境は熊本に居てはとても想像できない変化かもしれない。20数年前、まだ建設途中と言える泥だらけの深圳を見た私にとって、今日の深圳は10年後の深センの姿を未だ見せていないのかもしれないとふと思った。
 今後深圳を見つめながら出来れば相互の何かのビジネスチャンスがあればと思う。深圳の若い人と技術と製品を日本と繋ぐ架け橋になれるような存在に成れないかとふと思った。双方にビジネス融合のメリットもある筈だ。我社にその気概と能力を持つ人材があれば社会に貢献出来て存在価値高い会社に成れる筈だが…。

まだまだ開発進む深圳

 ビジネスは芽が出る前に、どの様な実が収穫できるかを想像するのは難しいのは分かっているが、結実が見えてからでは収穫準備は間に合わない。

以上、2017年8月21日、早朝深センの宿泊する華強広場酒店にての感想

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