社長の部屋CEO's ROOM

07.トップメッセージ

社歴を語る その11 アメリカその3

2016.06.27

 アメリカはレストランの食事も美味しかった。日本料理、中国料理、韓国料理、ベトナム料理、タイ料理、アフガニスタン料理、多種多様だ。日本料理は高級で招待すると喜んでくれて器用に橋を使う人たちが多いことに子供の頃にフォークとナイフの食事に高級感を感じた頃を思い出した。今は日本料理が世界ではステイタスなのだと感じ嬉しく思った。
 暫くするとNさんの紹介で現地在住の日本人、今思えば古館一郎風の青年を採用した。極めてアメリカ生活に用心深い男であり色々なリスクを語ってくれた。
 数カ月すると広告代理店の面白い営業マンが我社で働きたいと言っているというから会ってくれとT君か要請され専有面積6畳程度のPAI事務所で面談した。その男がJ・H、現在のAmazonロジスティックスの社長だ。日本時以上に日本語が巧みで、アメリカ人以上に英語をまくしたてる日系四世アメリカ人だ。日本語の本を平均的日本時より遥かに早く読破する。弱点は殆ど漢字を書けないことで時々馬鹿にしたりしたが、頭の回転の速さは抜群だった。
以後、2年ほどでPAIの実質責任者と取り仕切るようになった。彼の提案で本格的に事務所付きの賃貸工場に転居することになった。専用個室や会議室がある広い事務所は快適だったが、家賃は大きな負担となった。本格的に勝負しなければならないと焦りも感じるようになった。ロシア系アメリカ人や根っからの典型的白人アメリカ人など数名の人が入社して営業や据え付け工事などに頑張ってくれた。
 仕事の方は日系の半導体関連工場、プリンタインク工場、アメリカの装置メーカー、韓国系、台湾系もいった。アメリカは確かに自由でとらわれない国だ、様々な出身の人達がお互いに気を配りながら、権利を主張しながら住んでいる。お互いの常識が違うのが前提だからルールが絶対だ。ルールを守らないアウトローは厳しく罰せられるのが建国以来のルールと言えよう。誰もが銃を持っている国、強いものが我がまま通せる国ではない。自己責任でお互いの自由を侵さないようにして生きるのがアメリカ、自由だが孤独でもあるのがアメリカ。一時はアメリカに永住するのもいいと思ったが、日本的な持ちつもたれつ我慢もし合い助け合いもする近所付き合いの日本もまた良しと思うようになった。アメリカに頻繁に行くようになって同じ顔色して同じ制服着て学校に行くことが一時は異常な光景に見えるようになった。日本の常識は世界では例外的なことが多いことも気づいたのがアメリカ生活だった。
 オレゴン州では進出企業として大きく地元新聞に掲載されたり、日米の経済交流会では進出企業として抱負をスピーチしたりしたこともあった。その頃知り合った当時のヒルズボロー市助役のDavid・Lawrenceは何故か気が合って自宅に食事に招かれたり飲みに行ったりして親友となり、今も時々消息メールを交わす仲となった。
彼の計らいでオレゴン州知事が福岡に来日した際は二人で30分ほど面談する機会を作ってくれた。その時は余り感慨も無く、ただセッティングに乗っただけだったが、後に人から聴けば大変名誉なことだということだった。何も機会を活かせない未熟な私ではあった。

 行けば楽しいアメリカ生活ではあったが、最初にもくろんでいたIntelのメイン工場がありその周辺に林立する日系半導体関連メーカーなどを相手にする装置ビジネスの展開も急激に雲行きが怪しくなった。日系企業が次々と半導体不況の中に撤退して行った。我が社もIntelに取引口座開設するなどエキサイティングな面もあったが、所詮日系企業無くしては生きていけない。J・Fが取引先に転職したりしたこともあり撤退を決めるに至った。

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