クリーンブース

クリーンブース導入後のメンテナンスや管理方法を解説

2022.5.31

クリーンブースは、ホコリやチリを排除したクリーンな空間ですが、ホコリやチリが完全に発生しないわけではありません。

クリーンブース内のクラス(清浄度)を維持するためには、クリーンブースの定期的なメンテナンスが必要です。

今回はクリーンブースのメンテナンスが必要な理由と、クリーンブースのメンテナンス・管理方法について解説します。

目次

なぜクリーンブース導入後にメンテナンスが必要なのか

クリーンブースのメンテナンスはなぜ必要なのか?

いくらクリーンブースといえど、メンテナンスや日々の清掃を怠るとホコリやチリは発生します。

ホコリやチリが堆積すると、製品の品質や業務などに悪影響を及ぼす可能性も。

ホコリやチリが発生する主な原因は、下記のとおりです。

  • 作業者の服や体に付着している髪の毛やゴミなどが持ち込まれる
  • 梱包材や材料などに付着しているゴミが入り込む
  • 床や作業台に落ちている細かいゴミが堆積する

上記のような理由からクリーンブース内とはいえ、少なからずホコリやチリは発生します。

したがって、クリーンブース内を清浄に保つためには、業務の合間や終了時などのこまめな清掃・メンテナンスは必須なのです。

クリーンブースの清掃・メンテナンス方法

クリーンブースの清掃・メンテナンス方法

クリーンブース内を清潔に保つための、清掃・メンテナンス方法を紹介します。

  • クリーンブース内の床や作業台の清掃
  • フィルターの清掃
  • クリーンケア

クリーンブース内の床や作業台の清掃

クリーンブース内の床や作業台の清掃

クリーンブース内の床や作業台の清掃は、ぞうきんやモップなどを使用しての水拭きがおすすめです。

なお、水分が付着すると悪影響が出るものがある場合は、乾いたぞうきんでも問題はありません。

クリーンブース内を綺麗に保つためには、使用者の清掃に対する意識も欠かせません。5Sの徹底や清掃手順の明確化をし、清掃に対する使用者の意識を高めましょう。

フィルターの清掃

フィルターの清掃

クリーンブース内をクリーンな環境に保つためには、フィルターの清掃が欠かせません。フィルターの清掃は、約1〜3ヶ月ごとに行うとよいでしょう。

フィルターの清掃を怠るとホコリやチリがフィルターに付着し、空気の吸気量が減少します。

空気の吸気量が減少すると、クリーンブース内に新鮮な空気が行き届きにくくなり、正常なクラスレベルの維持ができなくなる恐れも。

フィルターは掃除機でホコリを吸い取ってから取り外し、水洗いをすると綺麗になります。水洗いが完了したら、フィルターに水分が残らないように完全に乾かしましょう。

【四原則】クリーンブースのクラス(清浄度)を保つための管理法

【四原則】クリーンブースのクラス(清浄度)を保つための管理法

クリーンブースの性能を維持し、クリーンな環境を保つためには、適切な運用・管理が欠かせません。

ここでは、クリーンブースを正しく運用・管理するために重要視されている下記の四原則について解説します。

  1. 発生させない
  2. 持ち込まない
  3. 堆積させない
  4. 排除する

上記の四原則を遵守してクリーンブースの運用を行うことで、ブース内の清浄度が保たれ品質向上やトラブル回避に繋がります。

それでは、四原則を遵守するための具体的な行動についてみていきましょう。

発生させない

ホコリやチリの主な発生源は、人や資材などからだと言われています。クリーンブース内をクリーンに保つために、下記のようなルールを定めるとよいでしょう。

  • ホコリやごみがつきにくい資材を使用する
  • 作業者はクリーニング済みかつ清潔な防塵服を着用する
  • ホコリやごみの飛散を防止するために最小限の動きで業務を行う
  • クリーンブース内の人員は最小限にする

上記のルールを徹底し、クリーンブース内のホコリやチリの発生を防止しましょう。

持ち込まない

クリーンブース内にホコリやごみを持ち込まないためには、入室する際のルールを遵守することが大切です。

  • 防塵服を正しく着用する
  • 鏡を見ながら全身くまなく粘着ローラーをかける
  • 手洗いの徹底
  • 入室する前にルールが遵守されているかを衛生管理者がチェックする

上記のほかにも、クラスレベルに応じた入室ルールを設定しておくとよいかもしれません。

堆積させない

クリーンブース内にホコリやごみを堆積させないためには、ブース内の整理整頓が重要です。

  • 清掃がしやすいように物の配置をする
  • 資材などを床に直接置かない
  • 清掃ルールを定める
  • 配管やダクトにはカバーなどをかける
  • 配線は束ねてダクトなどに収納する

上記のルールを遵守し、ホコリやごみが堆積しにくい環境を作りをしましょう。

排除する

クリーンブース内にホコリやごみが入らない対策をしても、完全になくすことは困難です。

そこで、クリーンブース内にホコリやごみが侵入しても、速やかに排除できる対策が必要になります。

  • 日々の清掃を徹底する
  • 適度に換気を行う
  • ホコリが付着しやすいものは排除する
  • ホコリが発生しやすい箇所は局所的な排気を行う

上記のような対策を行い、クリーンブース内のホコリやごみを排除しましょう。

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