クリーンブース

【導入前に学ぶ】クリーンブースとは?クリーンルームとの違いや特徴を比較

2022.5.31

クリーンブースを購入する際、どんな商品を選べばいいのかわからなくて悩んでいませんか?この記事を読めば、クリーンブース選びで気をつけるべきポイントについて理解できるでしょう。価格帯やメーカー選びに関する基礎知識を解説します。商品発注で失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。

目次

クリーンブースとは?

防塵服を着て検査する男女

クリーンブースとはどのような商品なのか見ていきましょう。一般的な価格帯についても触れていきます。

クリーンブースの使用用途

クリーンブースとは、空間内の清浄度を上昇・維持させたいときに使用する装置のことです。主に工場や研究施設、製造施設などで使われています。ゴミの侵入も防いでくれるため、簡易的な空間清浄を行う際に役立つ商品です。

クリーンブースの価格帯

クリーンブースの価格帯は、オーダーメイドと市販の2つの場合に分かれます。オーダーメイドの場合、金額に違いが出るのは主に清浄度の高さです。清浄度は空気中の粒子の数によって区分され、値が少なければ少ないほど価格も高くなります。

希望のサイズと清浄度を指定し、業者に制作してもらうという流れです。これに対して市販の場合は、既に販売規格が決まっているため、購入可能商品の中から妥当なものを選択するかたちになります。

オーダーメイドクリーンブースの場合

例として、4m2サイズでクリーンブースをオーダーメイドで注文する場合、価格帯の目安は以下のとおりです。

・クラス100…100万円前後

・クラス1000〜10,000…70万円前後

・クラス100,000…60万円前後

市販クリーンブースの場合

4m2サイズで市販のクリーンブースを購入する場合、メーカーや規格にもよりますが、60万円前後の商品が多いようです。

レンタルも可能

クリーンブースを一度しか使用しない場合などは、レンタルするのも1つの手です。レンタルでも機能性は十分であるため、コスト面が気になる人におすすめします。

クリーンブースと類似商品の違い

クリーンルームとクリーンブース

クリーンルームやクリーンベンチなど、クリーンブースと似た類似商品はいくつか存在します。どんな違いがあるのか、種類について説明します。

クリーンブースとクリーンルームの違い

クリーンルームはクリーンブースと違い、断熱パネルや空調が整備されています。清浄化された空気も循環され、温度や湿度、室圧の調整もほとんどの場合で可能です。夏季の作業は熱中症に気をつけなければならないクリーンブースと比較すると、よりよい環境下で作業が行えます。クリーンルームをコストダウンし、簡略化したものがクリーンブースといっていいでしょう。

クリーンベンチとの違い

クリーンベンチは、クリーンブースよりもさらに簡易的な装置です。装置内に腕だけを入れて使用し、部屋と呼べるような空間はほとんどありません。作業台のような見た目をしており、主に菌類の研究などで使用されます。その簡易性ゆえに軽量化やコスト削減が可能であり、使用しないときは分解してコンパクトに収納することもできます。

簡易クリーンブースや卓上タイプも便利

プレシード社クリーンブース

他の類似品として、簡易クリーンブースや卓上タイプの人気も上がってきています。簡易クリーンブースとは、局地的な使用を想定したクリーンブースのことです。サイズも小さく、コストも抑えられるため、気軽に購入できます。

卓上タイプはその名の通り机の上に置いて使用するクリーンブースのことで、持ち運びにも役立つアイテムです。作業の規模感によっては、このような簡易的なものを選ぶのもおすすめです。

クリーンブースのメーカー選びで重要なこと

作業服を着てガッツポーズをする男女

実際にどのクリーンブースを購入するか考える際、メーカー選びは慎重に行うべきです。考慮すべきポイントを2つピックアップして解説します。

クリーンブースの仕組みを理解し、スペックを選ぶ

クリーンブースは、天井に設置されたFFU(ファンフィルターユニット)によって空気が清浄化されます。清浄化の際に生じた圧力は、ブース下から外部に放出されるという仕組みです。

外部とはカーテンやパネルなどで仕切られているのみで、厳格な空気清浄機能が搭載されているわけではありません。また、FFUは、商品によって風量のタイプが異なります。

換気回数や気流形式の内容が変わると、対応できる清浄度にも変化が出てくるため、自分が希望する清浄度とマッチするFFUを選んでください。

短納期でも対応可能なメーカーを選ぶ

いくつかのメーカーにクリーンブースの見積もりを依頼すると、納期が1ヶ月以上かかるケースが目立ちます。なるべく早く納品したいと考えている場合は、機能性と同じくらい納期の短さも重要視しましょう。製品のクオリティを維持しながら、短納期での納品を掲げているメーカーを探してください。

まとめ

クリーンブースは、低コストで清浄化空間を作ることができるすぐれものです。自分たちが求めている機能性や納期をしっかりと認知しておき、最大限の効果を発揮できるような商品を選ぶようにしましょう。商品選びに迷った際は、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。