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体験レポート

プリウスPHV運転報告

2012.02.22

 2月19日土曜、我家にPHV(プラグインハイブリッド)プリウスが届いた。初の本格的量産PHV車として発売となった。トヨタは現在の第3世代プリウス発売開始時にリチウムイオン電池を採用してPHVの市場投入を計画していたと思われるが、その時は安全に確実な自信がなかったのか見送った経緯があるようだ。その後、日産のEV車「リーフ」とGMのPHV「ボルト」など幾つかの次世代エコシステムの車に話題を譲っていたが、満を持して最も売れている車プリウス量産車にPHVシステムを搭載して発売を開始した。外観は世の中で最も見かける車となったプリウスをそのままPHV搭載したことにトヨタらしい用心深い市場投入を感じる。運転席も敢えて従来の一般車やプリウスと違和感を全く感じさせない地味なアピールとなっている。

 さて運転の感想だがEV車としての運転と従来のHV(ハイブリット)車としての運転の切り替えの運用が最も関心持たれるところだ。通常先ずEV車として走ることを優先し、EV用バッテリーを使い果たしたところで今までのHV車として走行に切り替わる。エンジンでの充電はEV走行用のバッテリー充電までは行わないで、EV走行用の充電は外部電力接続の時のみ行われるようだ。

我家では敢えて200ボルト電源は新設せず屋外100Ⅴコンセントで給電している。「リーフ」のバッテリー容量と比べると約1/5で、その分充電時間も空からフル充電でも約3時間。敢えて200Vを設置する必要も感じない。勿論、充電不十分でもガソリンで走るHV車としての機能には何の支障もないのは当たり前の話だが、常日頃EV車のリーフに乗って何時も充電の機会を気にかけながら走っている筆者には有難い。

 今までのHV車にないモーターのみの走行が約20km(公称26km)ではあるが楽しめるのは心地よい。EV車の走行感覚は静けさと小気味いいリニアな加速感で魅了するが、その感覚を試食的な楽しみで味わえるのがPHV車と言える。逆を言えば通常のハイブリット車より百万円以上も高額になるのにEV車としての味わいが僅か20キロメートルというのはさびしい限りだ。ましてエアコンをオンするとEV車でなく普通のHV車になってしまうのは、エネルギー源をエンジンに求めるという合理的な考え方ではあるが、通常エアコンは付けっぱなしという運転にはさびしい限りだ。

 従来のHV車のようにバッテリー残量を気にしないで走れる気楽さと引き換えに試食程度しか味わえないEV走行という長短を持つ。今までのHV車と比べればEV車の快適さは十分味わえるといえるかもしれないが、EV車を常とする者にとっては中途半端な車と感じる。とはいえ一見殆ど目新しいものはないようだがPHVとしての運用システムは全く新しいコンセプトで考えられているようだ。従来のHV車でさえバッテリーとエンジンの優先関係の選択判断が難しいのにさらに大容量バッテリーのみの走行選択を組み込むのはソフト開発では悩みが多かったろうと思われる。

 EV車としての走りは他のHVやエンジン車では味わえない心地よさとして次第に社会に浸透していくものと思われる。現在、ガソリン車やディーゼル車でも燃費においてはHV車に遜色ない車も出ているが、時代はすでに車は電動モーターで走るという流れが始まったと思っている。そして始まった流れは止められない。私が知る技術普及の歴史ではかつてリレー式計算機が新興勢力の電卓と競争した瞬間もあったし、平面テレビがFPDテレビと競争して次の時代の到来の早さを読めなかったり、液晶テレビがあっという間に大型プラズマテレビを駆逐した。いったん始まった流れは加速する。多くの人が思うより早く電動モーター車の時代が来るのかもしれない。

それにしても相変わらず大きな変化の主張をしない車が、いかにもトヨタらしい。

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