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体験レポート

EV車 日産リーフ運転報告

2012.02.01

2011年2月末、待ちに待ったEV車の日産リーフが届いた。
ここで不満を言えば、春先に購入の意思表示をして、夏になりやっと12月の納車予定が伝えられ、12月になれば納車は1月となり、やがて2月も終わる直前に届いたという販売戦略の不手際による顧客不満でのスタートとなった。届く前には社内での充電ステーションの設置など今までの車購入ではない設備投資(?)が必要という経緯もあった。その後社内で社員試乗会を開いたりしながら、約3週間経ったここで第一次の感想・評価報告を纏めておくことにする。

 先ず長所は何と言っても静かさだ。早朝の住宅街では静寂性を壊さないのは気分が良いが、犬を連れて散歩している主婦に後ろから近付いても車から発する小さな車両

接近通報音では車と気づいてくれないこともある。ましてやスイッチを切ってその音さえ消してしまうと人を驚かせたり事故に繋がることさえ予測される。やはり通常の車両接近通報音は切らないで運転したいものだ。運転者にはその音は殆ど認識できないので特に切る必要もない。

次の長所はスムーズな加速性にある。今までプリウス、インサイトなどハイブリッド車を何台も乗ってきたが、バッテリーだけの車というのは加速感が実に小気味いい。トルクも十分だし、何といっても変速機シフトがないスムーズな回転に比例する加速感はEV車ならではのもの。この小気味良さは他と替え難い操縦感覚だ。

また、電気で走るというのは問題のCO2を排出しないということでオーナーとしての誇りになることであるが、更に燃費(電費?)はガソリンやディーゼルに比べて格段

に安いということである。通常の街乗りでの運用になるが燃料代に相当する電気代は殆ど意識しないレベルだ。今のところどんなに燃費が良い化石燃料車でさえも足元にも及ばないだろう。勿論、電池の寿命は気になる所だが、ガソリン車やディーゼル社もオイル交換やメンテナンスにそれなりのコストが掛かっている。これはEV車に軍配が上がるところだろう。
次に長短は別にして、ガソリン車やハイブリッド車との違いは全てが電気で動くと言うこと。これがあたり前のことではあるが今までと全く違う感覚を感じる。先ずはスイッチで全てが切り替わる。シフトレバーも一応レバー感覚を残しているが勿論電気の切替、エンジン始動がなくてスタンバイスイッチを入れるだけ、サイドブレーキもワイヤー式でなく電動モーターとなっている。機械式の動きで手に触れるのはドアの取手くらいか。勿論、ドアの施錠や解錠はタッチキーかリモコンキーに依るのは当たり前。但し、運転席の感覚は意図された物かどうかは分からないがありきたりである。この付近はプリウスやインサイトに初めて座った時より新鮮味は少ない。操縦性など実質の違いは歴然であるから敢えて奇異な感覚を抑えたのかは不明だが、新しい物好きの筆者としてはもっと先進的感覚であって欲しかったという感想はある。

 さて、短所である。これは何と言っても航続距離の短さである。フル充電で走行可能距離で表示されるのが175km程度。いつも残り走行可能距離を気にしながら運用しなければ出かけて帰れなくなる距離を超えてしまうと深刻なことになる。筆者が住む熊本県は現在急速充電器設置個所は2か所の日産ディーラーのみ。御蔭でリーフに乗るようになって明日は何処へ出かけるかの行動を計画する習慣が身につきそうだ。フル充電しないで出かけて思い付きで足を延ばしたくても仕方なく帰社しなければならなくなったこともある。県外へ出かけるときは他の車に乗り換えて出かける。私の会社の充電ステーションへ戻ることが出来なくなる恐れがあるのは恐怖だ。仮に出先の日産ディーラーへ立ち寄っても多くの日産ディーラーは通常の200ボルト充電器であり50㎞分走行する為の充電には販売店で2時間以上時間を潰すことになる。充電は無料らしいが緊急以外に立ち寄ることには成りたくないものだ。愛車には100ボルト専用充電器を携行することとした。100ボルトだと100km走る為の充電は恐らく10時間程度必要だが、万一出先で不足になるような走行をしたら何処にでもある100ボルトで時間は掛かっても充電できるというのは救いである。もっともこの充電器が腹が立つほど高価である。
もうひとつ怖い欠点がある。高速道路を100km以上で走ると急速に航続可能距離が減っていくことだ。未だ急速充電器など普及していない九州の高速道路では休日千円割引の恩恵の前にICより出て一般道を引き返すことになりそうだ。
とは言いながらも未来を予感させる車ではある。ガソリンスタンドへ立ち寄ることは無くなるが、電源へ自宅で繋ぐという日々が始まった。今後、急速充電インフラも普及し、リチウムイオン電池の高性能化と低コスト化は日進月歩で進むだろう。100年の歴史を持つガソリン車やディーゼル車と次第に入れ替わっていく力を持っているEV車がついに走り出したということを感じさせる車である。

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