社長の部屋CEO's ROOM

03.随想編

「予防と治療」

2014.08.04

 勿論、医療業界の言葉だ。たとえば、生活習慣病である糖尿病の予防は決して金や時間が掛かることではない。カロリーの取り過ぎを避け適度な運動を生活に取り入れれば、重度の遺伝でなければ殆ど防げるという。何故なら先祖はその遺伝をもって子孫を繁栄させてきたのだから。しかし、その予防策を怠り肥満や体に現れる警告症状を無視すると、腎不全、失明、手足の壊死などと実に深刻な状況となり、命に係わる病気となり、治療費も莫大となり、後遺症という重荷を負うことになる。如何に「予防」という行為が大切かの一つの事例だ。また弱い人間にとって難しいことであるのかもれない。

我々の仕事も似たようなところがある。仕事の引き合いを貰い、受注の仕様等を明確にしないで仕事を他人に展開して、気づいてみれば予算不足、納期不足、過剰仕様などにでくわすこととなる。

 受注時に分からないことを明確にしてスタートし、途中の変更が最初の計画と齟齬を来さないか注意しながら、正に予防医学と同じでように運営すれば、大きな病気に至る前に未然に対策ができることが殆どではなかろうか。

こわいもの、面倒な事に目を向けることから逃げて、目先の今日の作業ばかりに目を向けて問題を先送りする。易きに就くことは確かに人の心理であり弱さかもしれない。

 どこかで予算不足、納期不足、仕様未達など大きな問題に直面する可能性を予感しながらも、問題と直面することを避け今日の安寧に身をゆだねる。それはあたかも糖尿病の発病恐れを薄々予感しながらも、今日の食生活改善や運動や喫煙、飲酒の習慣の改善に立ち向かわない潜在患者に似ている。

 何れ引き起こされる大きな問題に今日目を向けて対策を打てば、努力と煩わしさはあっても殆ど被害を受けずに済む「予防」という行動を取らず、大きな体の損傷を引き起こすまで放置する患者の気質が今の我が社にはびこっていないだろうか。

 

 「納期が間に合わない」、「約束するには難しい仕様部分がある」、「言われることを受け入れれば計画された予算に入りそうにない」…、このような恐れや予感があっても、誰も責任持った問題回避行動を取らないで、「赤信号皆で渡れば怖くない」かのように突き進み、会社に大きな被害をもたらす行為を取っていないだろうか。

 昇給も賞与もその失った損害に原資があるのに、個人の財布の金の数百倍の金額でさえ黙って被害まで直行するようなことが何度も起き、また今も発生しようとしている。

 怖いもの、キツイものにこそリーダーシップを発揮する機会があるし、成長と利益を獲得するチャンスもある。問題解決に向かう姿勢こそリーダーシップそのものだと思う。

 

 会社は常に新しいリーダーシップを期待している。問題は解決されるために存在する、リスクは目を反らしたり逃げたりするものではない。早く立ち向かい衆知を絞り、解決するために存在する。知った問題を放置する愚かさを犯してはならない。糖尿病を発病させてはならないのだ。生活が苦しくなるのだから。

 

 今、また問題が幾つも出始めているようだ、チャンスだ。自分を活かし、成長させる機会
と信じ取り組んでもらいたい。予防という言葉で間に合う間に手を打とう。予防は地味だ
が、必ず成長と評価という成果を手に入れることになるだろう。

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