社長の部屋CEO's ROOM

03.随想編

ジャズバンド型組織

2015.10.26

 社員数が15名を超える頃、組織運営の意思の疎通に大きな課題を感じるようになった。小集団では一か所に集まりお互いが必要な情報をいつでも取り交わせ、また求めなくても小耳に挟むという形で飛び込んでくる。
 20名を超えると、会議という形や情報を送り受け取るという形でないと情報は伝わらなくなる。常日頃私が口にする企業文化などは、今日や明日伝えねばならない情報ではないので、組織が拡大し各々が関わり薄い業務もある中で仕事を通しては伝えにくくなっていく。
 企業文化とはむしろ考え方や事象の捉え方のベースとなることだから毎日の環境の中で見え隠れすることだが、私には大変重要なことのように、ここ20年来希薄になる中で益々強く感じる。
 どの様な組織運営をしたいかと人に問われるとき、私は「オーケストラ型よりジャズバンド型でありたい」とよく答える。オーケストラ型というのは一人の指揮者の曲に対する考え方や解釈、挑戦したい表現を多くの楽器の担当者に理解させ一つの楽器のように乱れず表現するスタイル。全員が指揮者を理解し表現の一部を担う。多くの株式会社はオーケストラ型を目指すべきなのかもしれない。一糸乱れず一つの大きな目標を精密機械のように、調和した動きで成し遂げていくのは組織運営の醍醐味だし大きな成果に到達もできる。
 「ジャズバンド型」というのは、ビッグバンドは例外として、多くは4,5人までで其々の違った楽器で自己を表現しながらお互いをサポートしたり競争したりして一つの作品を表現していく。お互いのチームワークと自由に共通目標到達をサポートし合う。アドリブで思わぬ感動を創造するのも珍しいことではない、いやむしろそれをジャズバンドは目指している。
 私が行っている組織統治は「明らかにワンマン経営のオーケストラ型ではないか」と言われそうだが、実のところ目指すところでは全くない。私はお互いの責任を理解しながら、プレイヤーでもあるバンドリーダーのリーダーシップで自由に持つ力を表現するジャズバンドが好きだ。何故なら自由の中に助け合ってこそ人は最大限の力を発揮できると思うから。しかし、ジャズバンド型を運営するには3つの要件があるように思う。
 一つはお互いがお互いの能力、生き方、考え方、性格を理解していること。二つ目は全員の活動が見渡せる小集団であること。最後に仲間を率いて力を出させるリーダーが存在すること、だと思う。この要件を100名の組織となった今のプレシード運営に当てはめるにはどうすればいいだろうかとよく考える。
 例えば取締役会を4?8名のバンドと考え私がリーダーとなり、その取締役一人ひとりが4?8グループに分けられた各バンドリーダー集団を1バンドとして運営する。更にその各バンドのリーダーが4?8名のチームを運営するのを考えてみる。それでは「まるで我が社も含む現代の会社組織と同じではないか」と思うだろうが、少なくとも今の我が社とは違う。我が社の現状はバンドのチーム団結も弱く、最高の音楽を奏でる様なリーダーシップはどの階層でも発揮できていないと思っている。能力や経験の不足もあるかもしれないが、小グループが目指すことや義務権限も明確でなく浸透もしていない為、小グループ統治も弱く大組織100名の中の一員となってしまっていないだろうか。
 4?8名のグループで目標を共有し持てる力を最大限発揮できる組織の繰り返しで構成する、まるでネズミ講のような構成だが先ずは直接貢献するグループは4,5名でイメージし動かしやすい組織を考えてみたいのが本音だ。軍隊や警察、消防も4,5の繰り返しで、班、分隊、小隊、中隊、大隊、…と組織拡大する。一人のリーダーが自由に気心通わせて動かせる員数というのは4,5名ということが歴史に学ぶことかもしれない。
 来期からのことを真剣に組織構成と編成から考え悩んでいる。どの様な組織になろうと目の前の4,5名に最高の成果を出させるリーダーシップが必要なのは間違いない。私の目指すのは能力と責任を持った構成員で自由に最高の音楽表現に

2015年10月26日

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