社長の部屋CEO's ROOM

06.講義講演録

松橋からグローバルなビジネスへ

2007.06.13

・会社概要

・宇城市松橋町から考えること

九州の熊本の中小企業」。この言葉で連想するものはローカルで小さくて弱い企業、熊本を市場にお互い競争する代わりが幾らでもある下請け企業、というイメージを否定して創業以来会社を運営してきた。無謀にもここ5,6年「世界調達、世界販売」を唱え生きてきた。
多くの失敗や無駄な金と時間を費やしたことは否定しないが、今やっと企業としての経験もFTOなど世の中の動きも、そして通信や物流システムの進化もそれを可能にする環境が整った。

広い世界の中でたまたま創業の地が熊本である事実以上に熊本にこだわらない。熊本に軸足を置いて外でビジネスと出会い、熊本で仕事を料理する人と組織を育てる。世界の先端市場で競争できる人を受けいれ育てる企業でありたい。
先端技術やビジネスとの出会いは熊本には少ないが今は熊本から探して世界に出ていくことはこの20年で飛躍的に容易になった。今後の20年を考えれば東アジアのみならず世界中は一つの市場になっていく。ライバルも市場も世界中にあるというのは大企業のみのビジネスを語る言葉ではなくなった。それは世界から製品と人が攻め込んで来るという危機と同時に世界に出て行くビジネスを展開できる者にはチャンスでもある。
「熊本市場」という限りあるパイを外部からの侵攻者や地元同業者と奪い合う構図を捨て、無限の世界市場に熊本から出て行くという構図にこだわりたい。問題は国際化、国際感覚に最も遅れた日本人の再教育、覚醒かもしれない。

熊本の地域特性として最近思うのは、地理的気候的歴史的に高品質の農産物、水産物の供給地域で有り続けて来たし、今後も維持可能であるが、それは殆どブランドさえ確立されない材料供給権でしかなかったこと。今後は農産物の輸入に怯えて反対するより、高品質な農産加工工業を育成することは出来ないかということ。そうすれば逆に世界中に熊本品質基準で農産物の供給を求め県内で安全高品質な高級食品に仕上げて出荷する食品加工業が産まれ、多くの雇用創出にもなる。

1.熊本を取り巻く産業環境変化は?

 「世界調達、世界販売、市場は一つ」の大潮流の中で選択は?
  A.篭城  B.打って出る。

 ・Aの選択
  熊本・九州に立地する大企業の要望へ対応する企業
  「安い」「早い」「難しい」の全てに応じられるかどれか、又は一つに極めて特化した対応が出来る企業が成長していく。

 ・Bの選択
  地域外へビジネスを展開する企業
  ニッチなテーマで世界へ市場を求める。自らを知らしめ、出会いを創造できる企業が未来を開く

  A,Bの対応策として強みを持ち寄る連携化の促進

2.如何に状況に立ち向かうか ?変化の中での自然界の掟?
 「適合するか消え去るか」

 ・事例
  ガラパゴス島の海イグアナと陸イグアナ
  自らを環境に適合させるか住む場所を変え、餌を変え、体を変えるか。
  ?どうせやるなら面白く、祭りの如く?

3.現実の課題  ?我社の現状課題?
 ・経営(者)・社員のレベルアップ 
 ・自主独立メーカーへの道
 ・自己責任ルールでの外部との強者連携

4.熊本地域産業が目指すべき課題は?  ?市場主義経済の原点?
  熊本で何を提供することが市場(顧客)から求められるか。

 Q(品質):常に次世代の技術革新を先駆ける
 C(価格):全く違う製造法まで高めるか
 D(納期):地元市場(顧客)へ距離の優位性のサービス

*必要なのは「道を究め尽くし、立ち止まらないマインド」か
 ?仏神(他力)尊し恃むべからず?宮本武蔵

・国際化一企業経営者の体験と感想

1.海外との関わりの現状
 アメリカからの引き合い、国際4カ国コンペ
 ・アメリカ
  現地法人Preceed America Inc.設立
 ・ヨーロッパ
  ドイツ企業との輸入代理店契約,販売
 ・アジア
  同業企業との提携模索

2.海外展開の経過
 物見遊山からの始まり、人脈の広がり、現地法人設立、間借りから自前のオフィスへ
  
3.環境文化の壁
 ・言語の壁
  専門性+語学力+人格
 ・法律・文化・システムの違い
  契約社会、雇用、クレジット社会、保険、輸出入、VISA、雇用の区分、
  個人主義、弁護士自己責任,能力主義,学力社会,雇用契約,
  国民総経営者,開発と生産,狩猟民族と農耕民族
 ・物価の違い
  賃金格差、高い技術料、安い労働力、安い消費財   

4.グローバル化
 ・通信、交通の飛躍的な進歩
  コストではなく運営能力が問われる時代になった。情報の世界調達から物の世界調達世界販売へ
 ・国際ルールへの対応
  日本の特殊性、遅れた国際化、異文化への対応力不足
    
出来ない理由を探せば、山ほど「難しい理由」が出てくるが、無理が証明された理由は出てこない。不可能でない限り道を進める勇気が必要。勿論、いつ斃れるか分からない事を覚悟しながら。

覚悟とは
 秋の日は雨か嵐か知らねども、今日の勤めの田草摘むなり。
 例え明日地球が滅ぶとも、私は今日リンゴの種を植える。

「ただ憧れを知る者のみが我が胸の痛みを知る」

以下余白、徒然なるままに「感じる名言録」

「ただ憧れを知る者のみが我が胸の痛みを知る」ゲーテ「ミニヨン」より
動機善なりや 私心なかりしか 稲盛和夫

リーダーシップはいいものだが、それに伴う罰もある。最大の罰は孤独である。…中略、真実ばかりでなく、真実をどう思っているかを隠さねばならない場合が多い。事実は正反対でも、そう言ってはならないことを知らねばならない。シャクルトン

トップマネージメントは孤独である。P・ドラッカー
燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らずや 項羽
天を怨まず人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし 西郷隆盛

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。
沈む夕日を追う事なかれ、出る月を待つべし 
トップマネージメントは過去の涙を語るよりも、明日の夢を語るべし。

されど傷だらけの人生、

株式会社プレシード
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当社は1989年の創立以来、独立した自動機省力化機器の設計製作会社として、オートメーションの開発・設計・製作やOEM(相手先商標製品製造)を手がける技術者集団です。機械の設計、部品の製作、組立、配線、プログラムまで、すべてを一貫して行っている会社です。モノ作りに興味があって、機械組立やソフト設計がやりたい方お待ちしております!

機械装置開発・設計・製作のプレシード

モノづくりを通して感動を

プレシードは製造・生産の課題を技術と知恵で解決するプロフェッショナル集団です。

「多品種生産が可能な製造装置があれば、生産量を増やせるが・・」
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「自動化することで、従業員の負担を軽くしたい・・・」 など

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