社長の部屋CEO's ROOM

03.随想編

深圳・合肥・上海出張

2019.12.23

深圳・合肥・上海出張

 中国ハイテク先進地3カ所を駆け足訪問した。上海は我が社の現地法人PSIの所在地でもありついでに一日滞在したものだが、この3都市はそれぞれに中国で独自の形で先頭を走っている都市ではないかと感じ並べて観察報告してみることにした。

 深圳は一昨年訪問しそのハイテクベンチャー企業集積と、かっての電気街秋葉原を10倍にしたくらいのハイテク青年たちの集う街となっていたのに感動し、私が働きかけたのもきっかけとなった。熊本の工業連合会有志8名と事務局、JETROなどのメンバーで45日の視察だった。深圳は私にとっては未だ開発が始まったばかりの時代の訪問も含めて都合4回目だが、この変貌ぶりには目を見張る。平均年齢32歳の2000万都市圏と聴いた。昨年より平均年齢が1歳若くなったという前例のない発展型大都市だ。

走るタクシーは全てEV

 

 どこへ行っても若い。50代など先ず見かけない。夢を追って中国全土から、海外からハイテクビジネス最前線で働く若者たちが集まっている。高度成長期に見られる若い労働者の集まる都市とも違う。日本のかっての秋葉原と今の渋谷、六本木ヒルズが一緒になったような都市だ。熱気に圧倒されそうだ。日本のように決して高級志向でもない、安物、ハイテックものという共通点では日本の先を行っている。巨大な成長期の中国のハイテク集積は何れサンノゼを越えてしまうだろう。トランプ大統領の米中経済戦争の一方の拠点でもある。面白い都市だ。何とかこの地と連携できないかという思いだ。実際今回もビジネスの交渉を行ってきたが、今後はこれをきっかけに横の広がりが出来ればと思って次の都市合肥へ飛んだ。

深圳のベンチャー企業開発試作室

深圳のアキハバラ華強北

 合肥は三国志に登場する古い都市であり、安徽省の中心都市である。人口800万人の典型的内陸都市でもある。中国政府が内陸発展のモデルとしてその発展に力を入れていることもあり、自動車メーカーやフラットパネル、半導体企業の強大工場が集積を加速している。その発展ぶりは日本では考えられない規模とスピードであり、間もなく中国がスマホのパネルや半導体も世界制覇するのを実感する。此処へ来てみると日本が今後どこでリードを保てるのか、真剣に探し育てねば日本の技術も経済力も飲み込まれてしまいそうだ。「早く生まれてよかった」というジョークが笑えない現状だ。

 我が社でもなじみBOEの巨大工場も展示場見学は出来た。この工場の中のどこかで我社から出荷されたものが動いているのだろうか。

我々には馴染みのパネルサイズの展示

有機パネルを使った音声会話端末の展示

 この後、車で中国半導体メーカーCXMTの工場へ移動した。此処では極く一部を見学路から見せてもらった。この半導体メーカーを私は知らなかったが、中国で今後立ち上がっていく半導体生産の主力メーカーの正に中心となる工場の一期工事の立ち上がり時期に遭遇した状況だ。月産ウェハー2万枚?が立ち上がる状況であり、月産12万枚が今後3期立ち上がる計画という。世界一の半導体生産工場となるのだろうか。思えば40年前の世界1の半導体工場は熊本だったように思う。電子立国日本の中心だった熊本が今の合肥と重なるが、投資規模と速さは日本の比ではない。3年前に100人だった工場が今は3000人働いているという。

昼食で頂いた弁当。PSIより一品多いかな(笑)

 その中心で立上げを行っている副総経理はかって日本で世界1、2の半導体装置製造メーカーの日本法人責任者だったA氏だった。このような人財があちらこちらで中国の産業立上げに貢献している姿をただ事実として改めて認識した。日本人として誇りとすべきか、あるいは裏切り者と考えるのか人其々だろうが、自由主義経済の元では止められない。ファーウェイ問題などトランプ大統領が象徴するアメリカの焦りもここにあるのだろう。

 最後は一行と分かれて上海で一泊。PSIで打ち合わせ後、夕方に会社近くの地元の居酒屋レストランで社員諸君と5人食事。ホテルに引き上げ腹痛と下痢が始まり、あわやこれ以上になれば救急車と言う所で何とか止まった。朝食も取らず帰路についた。(笑)

写真のどれかで食あたり

 多分、皆があまり箸を付けなかったキクラゲのサラダでは。それにしてもあまり高給な料理ではなかった。値段安しを良しとしたが、食あたりはいただけない(笑)

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