社長の部屋CEO's ROOM

02.経営論

理想を追え

2014.11.01

 理想を追え

 ネクストステージ25に遺す創業者メッセージ

 理想を持つ者のみが世の中を進化させてきた。偶然の産物で進化する物は自然界以外に一つもない。進化のきっかけは偶然に見えてもそれを進歩に活かせるのは思いを持った人間たちだ。
 目の前にある全ての物やシステムは顔も知らない人たちが悩み考えた理想と現実との妥協の産物なのだ。理想の前には時としては大きな妥協も必要かもしれない。しかし、妥協は胃が痛くなる程の口惜しさと涙と共にあることで、次へのスタートともなる。逆に漫然と妥協を積み重ねれば行き着くところは空しい荒涼たる墓場のようなゴールとなるだろう。妥協だけを共に生きる人生は、期待と共に自らの人生を捨てていくことになる。
 私も一社会人として或は経営者として多くの理想を追う人たちと出会い、そしてその人たちが夢破れて市場去っていくのも見届けてきた。理想ばかりに執着し、現実の運営維持と遅々として進まない現実から目をそらして破たんし消えていった人たちも目が輝いていた人たちであったことを思い出す。
 決して理想だけを語り追いかけるだけでは存続できないことも身に沁みている。それでも理想を忘れてはならないし、理想は捨ててはならないのだ。

 

 生き続けねばならないという現実を、直視し背負いながらも理想を追うということは一見すれば決してスマートではない。時として傲慢にも臆病にも見えたりもするし、逆に現実主義者の誹りを受けることさえあるかもしれない。本当に理想を追うということは孤独に耐える覚悟が必要なことかもしれない。それでも私はこの後に続く人たちには理想を追ってもらいたい。
 現実に妥協し、現実を惰性で生きることは楽であり、時として安全でもあるかもしれないが、世の中が劇的に変化する中で自社のみ挑戦を避け安全に生き続ける30年など或るはずもない。挑戦と成長にはリスクを選択することもあるが、理想を追わない受け身の運営は外部に持続存続を依存し迷走し何れ消滅もする。理想を追わないことが目の前のリスク回避だとしても、その繰り返しはいずれ停滞から後退そして破たんへと繋がると確信する。何よりも、成長する歓びのない人生や職場となることに存在意義があるのだろうか。

 

 理想を追うということは実に楽しいものだ。苦しみさえも後ではいい思い出となるし、小さな成功のたびに歓びを分かち合える。小さな成功を達成し仲間の笑顔に囲まれるとき、全ての苦労が吹き飛ぶ至福の時が得られる。理想を追うということは感動多き人生となることだと私は思うし、その体験もしてきた。感動を多くの人から与えられると共に、技術や生き方で周りを感動させることも出来る。そこが我々の生きる道ではなかろうか。
 創業時、プレシードの社名由来をprecede(先んじる)に求め、日本語の魁(さきがけ)とし技術開発で常に先んじることを願った。まだ道遠しと思わねばならないが、少なくとも後退はしていない。一歩一歩遥か彼方の頂上へ向かっている。顧客や技術市場を常にリードし新しい提案が出来る会社として育てたいと思っている。その為には「プレシードは理想を追う」という旗印を今一度高く掲げ、そこに集う者たちが厳しくとも感動ある道を共に助け、あるいは叱咤し合いながら進んで行ってもらいたいと思う。

 

 心に理想あれば暗闇でもがき苦しむ時はその胸の痛みを和らげてくれる一方で、目の前の問題に安易に妥協したり、小さな成功で満足しようとする時には弱い心に喝を入れてくれる。
 社内で日々様々の事象を見るときに、先ずは先人が言うように「これは最高なのか、そうではないのか。」と自問することから始めてもらいたい。最高など世の中にあり得ないし、あったにしても今日の最高だけ。ましてや我が社に最高など絶対存在しない。
                     
「古の先行く人の 後見れば、踏みゆく道は 紅に染む」 新渡戸稲造

 

代表取締役 松本修一

 

*感動は踏みあとを行く人より先行く人が遥かに多いと私は信じる。苦しい現実の中で今後への理想を持って今日これを記す

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