社長の部屋CEO's ROOM

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社歴を語る その10 アメリカその2

2016.06.27

 西部劇のように開拓地アメリカで新たなビジネスを始める新会社をスタートさせるつもりだった。思えば金も知識も人脈もほとんどない地にいきなり乗り込んだのだ。無謀と言えば無謀かもしれない。今思えば、かってのアメリカ大陸移民の人達のように、帰る場所も無くそこに骨を埋めるほどの覚悟がなかったようにも思う。
プレシード・アメリカ(以後PAI)設立後ほぼ毎月のように3年以上渡米した。多くの時間と金を投入して残ったものは借金と本社の管理の手薄なところだった。しかし、私にはアメリカという世界標準のビジネスを現地で眺めたり体験したことで世界のビジネスの考え方やルールは体にしみ込んだ。如何に日本が例外的であり、日本がけっして進歩的でも効率的でもないことを思い知った4,5年だった。最近の日本ではよく日本のことを自画自賛するがそれは弱点に目をつぶる事であってはならない。日本の弱点や弱いところが沢山あることを見つめるべきだと思うようになった。
 会社は先ずオレゴン州ポートランド市エリアのヒルズボロ―市にある日系企業A社内の工場事務所に設立した。何といっても取引実績さえない異国アメリカである、日々の動きさえままならない状況で先ずはアメリカ慣れした日本人が多いところにヤドカリ的に入り込むのを目指した。当時、オレゴン州には進出してあまり業績も芳しくない半導体関連の日系企業は比較的多かった。たまたま知り合ったA社の鹿児島出身のF君と知り合い、話を東京本社に持っていけるように紹介して貰った。承諾して貰ったときは大変ありがったかったが、後日談では内実は少しでも現地経費削減ということで渡りに船でもあったようだ。実際、しばらくするとA社はアメリカ撤収ということになりF君は我が社の現地社員になることになる。
 A社内のPAIに日本からT君を送り込んだ。まったく英語などできないが我が社には当時から怖いもの知らずの文化があった。アメリカ単身赴任を打診すると直ぐに快諾してくれた。そのT君に2ベッドルームの豪華なアパートを借りて提供し、私はほぼ毎月PAIへ出張し一週間程度そのアパートに滞在するような時代が始まった。
なんといってもアメリカは新鮮だった。T君も私も同世代で子供の頃よりアメリカ文化にコンプレックスもって憧れた世代だ。休みに日には海や山にドライブしてビール飲みながら走ったりもした。酔っ払い運転の取締りはないと聴いての事だったが、実のところ飲酒運転で事故を起こすと日本より厳しく処罰されると後で聴いてそののちは慎むようになった。
秋にドライブすれば黄色く色付いた森の中を一日中走るようなドライブもした。ドライブインもレストランもないひたすら大自然、もう当面は紅葉狩りなど行きたくないと思ったくらいだった。
ピストルやライフルもアメリカ在住日本人に連れて行ってもらって射撃を楽しんだ。一時は実弾がアパートに転がっていて、間違ってバッグに入っていて日本に持って帰りそうなことさえあった。出逢えばいつも笑顔で挨拶するアメリカ社会は逆から見ればいつも敵ではないと伝えねばならない移民の国の習慣でもある。知っている者同士がわがままと甘えで生きられる国と、自分のことは自分で守らねば誰も面倒見てくれない社会の違いを感じた。
日本で銃など危険なものを持つ必要がないと簡単に結論出せるが、アメリカで銃は老人でもか弱い女でも、屈強な悪党と対等に渡り合えることを保証し、屈しないで自由に生きられる社会の象徴でもある。銃規制が進まないのはアメリカでは納得できる部分もある。

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