社長の部屋PRESIDENT ROOM

03.随想編

プリウスのリストア

2021.11.08

2019.3.23記す

 ムダ遣いした!? 先週、初代プリウスが車検とリストアで新車のようになって帰って来た。1998年1月の納車から20年以上の月日が経ち、その間29万キロをプレシードの激動の歴史の中を走破した車だ。多くの諸君が乗ったことがあるだろうし、深夜の道を走った思い出持つ者あれば、この車の中で私のように仮寝した諸君もいる事だろう。

 アメリカ西部の開拓で共に苦労した馬のように、この車もプレシードで苦楽を共にした仲間だ。社長車として随分共に走った。その後、乗り替え時に個人で会社から買い取ったが、その後、我が家で不要になりかけたので、また買い戻した。私は自分用で使った車は下取りに出したことがない。最後まで身近に置き看取りたい。

 この初代プリウスも流石に痛みが酷く今回の車検ではリタイアの向きが強かったが、敢て新車と同様にリストアして貰い会社の30周年で歴史に遺すことにした。社長のムダ遣いと言われてもいいが、この車を社内に展示して以下のようなことを社内と来訪者に伝えたい。これは我社の歴史を伝える為でもあるが、開発者にエンジニアとして敬意を払っての事であるのを理解願いたい。

 

  •  プリウス発売発表でプレシードが熊本の第一号注文者であること。その後1000万台以上のハイブリッド車普及となる記念的車である。
  • プリウスの語源がラテン語の「先駆けて」というPreceedの語源「precede」と同じ意味に込められた、先駆けることの怖さと誇りと情熱を共有したい。
  • 技術者として、それまでは「挑戦しないトヨタ」という認識であったが、利益を出している会社が、敢て利益が見込めていない技術に挑戦する意気込みを感じさせて呉れた。驕らず敵を作らず未来を創ったのが見事だった。当初、全く売れ行きは不振だったが、世界を席巻しトヨタを支える技術となった。
  • 技術は常に先駆ける(プレシード)ことに価値があるが、常に後進達の批判には晒される。発売当時、走行性能は勿論不評で、価格はとても高価という車になった。そして今ではハイブリッドが当たり前になると、いまではこの初代は笑われるような性能であるが、当時として先例のない挑戦の先兵だった。
  • 技術とは常に後進の批判と踏み台になる事が価値ある事だと理解して貰いたい。エンジニアには進化という厳しさとそれに貢献し残すという喜びがあることも伝えたい。

 

 ムダ遣いとも思ったが30周年の記念行事として投資した。普段乗り回す気はない。展示し後世に開発者顕彰の意味で残したい。出来れば自社クリーンブースに保管展示し毎月一度は晴れた日に充電とグリス潤滑の為に走らせるようなことをしたい。

お問い合わせContact

課題解決のご相談・お問い合わせお困りごとはプレシードにご相談下さい。
相談はお電話・ホームページで承っています。

TEL:
096-235-7727
FAX:
096-235-7725

Page top