社長の部屋PRESIDENT ROOM

随想編

仕事に感謝

2014.06.23

 目の前にやれば生活の糧を得られる仕事があるのは働く人からすれば時として当たり前に見えるかもしれないが、経営や営業から見ればあるのが奇跡といえるくらいだ。市場原理の経済社会で顧客が金を払う対象として我々の商品に価値を見出してくれねばならないし、我々の存在をその前に知ってもらわねばならない。仕事と出会い、我が社の技術や価値を納得して貰い、競争相手より何が優れているか、何がメリットかを伝えねば仕事は得られない。これは自由主義経済世界のあらゆる産業に共通のルールだ。
 「あかねグラノラ」の事業も始めて1年が過ぎた。多くの人が商品を褒めてくれるしファンもできた。しかし未だ利益事業というには程遠い。多くの人に知ってもらうために全国の催事に出かけて試食販売をして気に入って買っていただく。デパートで一日立ち尽くし、お客様に試食で説明しても一日の売り上げが数万円というのがほとんどだ。それでやっと出会いができ、毎日数十人の人が買って戴く。その中の一部の人がネットで我が社のサイトから購入してくれる。これを積み上げて事業が育っていく、有りがたいことだ。本当に購入しやすいようなシステムになっているだろうか、電話での申し込みには他社の通販のような明るい笑顔とわかりやすい説明ができているだろうかと不安になる。
 一般消費者を相手にするこの事業を手掛けていて10万円の売り上げの大きさを改めて感じるようになった。今までの生産設備の受注製作事業では図面1枚を1時間かけて見直したり訂正したりすれば直ぐに無駄な10万円くらい稼げるし、いい構想であれば数時間で数百万円の価値創造も出来る。それをやり続けてきたからこそ今日があるともいえる。しかし、それに慣れてしまって無駄を流し続ける体質も生まれているのを危惧する。僅か数時間のエネルギーを注ぎ込むことで数十万円の無駄を防ぐ努力を怠っていないだろうか。5万円の売り上げを稼ぐというのは1日売り場に立って足を棒にし、声を張り上げねばならない程のことということを忘れていないだろうか…不安でならない。一万円の利益を上げることが如何に大変なことなのかもう一度考えてみたいものだ。それでも「あかねグラノラ」はまだ恵まれている、他との差別化ができて話を聞いてもらえる。あなたは自分の力で何を5万円売れるだろうか。

 今日、目の前に仕事がありそれをやれば生活の基盤である収入が得られる、何と「有り難い」ことではないか。そう、これは当たり前ではないのだ。考えてみて貰いたい、自分の労働の対価として収入を得るのに如何にその仕組み創りと運営に人がかかわっているかを。営業は顧客の要望を見つけ捉えて注文を貰うのに神経をすり減らし。設計は僅かなミスで巨額の金が吹き飛ぶという緊張感の中で図面を書き、購買は納期に間に合わせ且つ予算内に入るかを心配しながら資材を調達し、製造は不具合を発見し手直しが発生しても納期に間に合わせねばならない。流れの中で皆生計を立てているが、一人の仕事のために前後に多くの人たちが活動し自分の役割を作ってくれている。だから一つの仕事に集中できる、この仕組みこそ我々が創り上げ守らねばならない財産だ。
自分のやるべき仕事が目の前に揃うのは当たり前のことではない、多くの人たちの支援で生活が成り立っていることに感謝したい。働いて世の中に貢献できる仕事が自らに与えられている仕組みと仲間に感謝して仕事に向かいたい。家族の衣食住の基盤を支える仕事を与えてくれる顧客や仲間に感謝しいつの日か社会に恩返しすることを忘れないで仕事に励みたいと思う。

2014年6月23日

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