社長の部屋CEO's ROOM

03.随想編

常に理想を求めて

2013.03.26

少し前にベンツのTVコマーシャルの中でドイツ語で「Das ist beste oder nichit?(これは最高なのか、それともそうではないのか)」というダイムラーベンツの真髄を伝える言葉が流れていた。私の大好きな言葉だ。今は最高ではないということを意識ながら常に最高を求め続ける言葉として私を勇気づける。
 私は逆に「これしかない」という言葉が大嫌いだ。この言葉を吐いたときに人間の脳は悩むことを放棄し安楽の思考放棄を選ぶ。しかし、その時もっとも人間らしい行為である悩み考え抜くということも放棄しているのに気付いていない。人の素晴らしさは問題解決の為にもてる知恵を振り絞って考えぬくことにあると思っている。昔「悩むだけならサルにもできる」という言葉が流行った。だとすればサル以下だということになる。  今日、我社が造る装置は決して最高ではない。もっと言えば最高より遥かに遠いはずだ。その最高ではない装置をお客様に売りつける悔しさを共有する仲間が欲しい。ベンツがエンジンで自動車を走らせたときに時速200km/hrを超えて走ることは誰も求めなかっただろう。しかし、目の前のものは最高ではない!「もっと良く出来る筈だ」を繰り返し続けて今日の車に至った。勿論、今日乗る車をベンツの末裔エンジニアたちは誰も最高とは思っていないだろう。今日、最高は見えなくても最高ではないことを肝に銘じなくてはならない。「これでいい」を言った人間は次の世代についていけない人間となるのだ。

 

 今日の調達価格は最低価格ではない、品質は最高ではない、組立手順は最高ではない、取引は最高ではない、ましてや設計が最高であろうはずがない、そして自分の知恵・行動・判断が最も最高ではない。そういう中に生きていて「これでいい」とか「これしかない」とかいう言葉をたやすく吐かない仲間であって貰いたい。今日の現実は常に最高ではない、理想的ではないという意識を強く持つことが明日の成長の源だと思っている。  すべてが最高であることなどあり得ないが、全てに最高を目指していくことは生き方、姿勢の問題だから誰にでもできること。遣るかやらないかだけ。

 

 最高の挨拶か、最高の笑顔か、最高の礼儀か、最高の歩きか、最高の報告か、最高の計画か、最高の指導か、最高の掃除か、自分は最高の恋人か、最高の夫であるか、最高の妻であるか、最高の親であるか、最高の社員であるか…勿論一つたりとも私は最高を持っていないが、常にこの言葉を思い出しながら生きていたい。目の前の愚痴を語るより何か一歩でも最高に近づくことは出来ないかを常に考えたい。

 

 目の前の深刻な問題と直面するとき、対策はこれしかないと思う人間は時代を引っ張れない、人を引っ張る責任を負えないのだ。今考えていることは最高の選択ではない、自分たちの知恵はいつも不足しているのだ。このことは常に謙虚に受け入れよう。勿論、私は最高の社長には遥か遠いが、最高の社長を目指さねばならないと思っている。プレシードを最高の会社にしたいから。

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