社長の部屋CEO's ROOM

03.随想編

コンピューターとの思い出 その1

2022.01.10

 確か就職した年の1981年の夏頃だったろうか、人に勧められて東芝の「パソピア」を買った。今でも自宅倉庫に眠っている。当時パーソナルコンピューターがパソコンと呼ばれ始め出回り始めていたころだ。先行して発売されていたNECのPC-8001、シャープのMZ―80への挑戦機として東芝が世に出したZ-80AをCPUとして搭載のパソコンだったように覚えている。メモリーは64㎅だった。価格は二十数万円、当時の私の給与の2カ月分位の大きな個人投資だった。この大金をはたいて買ったマシンで夜な夜なBASICプログラムを勉強し、簡単な計算ゲームなど作って、カセットテープに保存した。まだフロッピーディスクもなかったころだ。

 それまでの私のコンピューターとの関わりは、大学実験で少し、フォートラン言語で電算センターのコンピューターを使った程度。今のパソコンの能力の数千分の一、いや恐らく数百万分の一以下程度だが当時数億円のその施設では、靴を履き替え白衣で使わねばなかった。大学を出る頃にはマイコンボードと出会いアセンブラを少し遊んだ程度だった。

 

 さて話を私の宝であり遊び道具「パソピア」に戻そう。嬉しくて暫くBASICで遊んだ記憶がある。人間の思考モデルをこのプログラムのように整理して考えれば無駄なく考えを整理できると妙に感心した思い出がある。

 ゲーム以外に実用で何かテーマないかと考えた。そうこうするうちに仕事の中で、かねてから考えていたバケットコンベアの設計をパソコンでしたくなった。家に帰ると夜な夜な、或は休日プログラムに熱中した。

 当時のプログラムはラジカセのテープに保存した。毎回使うたびにパソコンにアナログ音に返還したテープから書き込み、終わるときにはカセットテープに書き込んだ。今思えば一行ずつプログラムを書く所作は実に面倒だが夢中になった。思うように考えを論理に整理しプログラムに変える作業は実に面白かった。人生で最高に一つの事に熱中した瞬間かもしれない。麻雀を憶えたての頃よりその面白さに虜になってしまった。就職前にパソコンと出会っていたらきっとプログラマーの道を選んだだろう、と本気で思った。ビル・ゲイツに成れただろうか(笑)

 人間の考えを整理し漏れないような論理に組み上げプログラムにすればあっという間に間違いない結果が出る。考えに漏れがあれば思わぬ結果がアウトプットされてくる。これはその後の技術開発や経営の予測にも習い性となった。期待する結果だけでなく油断すれば全く予測しなかった情けない結果が出てくるというのはプログラムで遊ぶうちに身についてのかもしれない。

 何とか最新8ビットパソコン(笑)で数値算出だけは出来るようになって会社に持ち込み当時の上司にその正確さ速さをアピールした。勿論、プリンターもなかったしTV画面に(通常のTVに変換器で)出てくる数字とカタカナ、アルファベットだけがその全てだったが、設計が苦労している部品の選定と数量を算出して見せて、何とか素晴らしさを伝えた。

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