社長の部屋CEO's ROOM

03.随想編

哲学回帰 その2

2021.09.21

 哲学という言葉が耳から遠くなって久しい。

 人類は動物的な進化の後に思想進化をソクラテスや孔子、ブッダ以来遂げて来ていると青年時代は思っていた。しかし、技術の進化は後戻りしないし逆に加速しているが、最近では哲学が20世紀末から後退していると感じるようになった。

 技術の進化に付いて行けなる社会で生きていると常に新しい方向に目を向けがちだ。しかし、技術進化が加速するからこそ脚下照顧、足元や今までの思想流れを振り返るべきではなかろうか。技術進化で70億人同時進行の共同体が出来てしまったからこそ、尚更それを束ね向かうべき方向へ導く哲学が必要ではないだろうか。

 

 過去の哲学史上の偉人たちの残した思想の門を叩くと苦悩も明かりも見えてくる。過去から学び将来の方向を探るのは古今東西を問わず人間の英知ではなかったか。それが今では我先の競争社会で歴史の流れの中での自らの立つ位置を考えることを国も人も忘れている。

 家族関係さえ壊れ始め社会はエゴとエゴのぶつかり合いになり始めた。阿吽の心、忖度、惻隠の情、…これらが悪い事のように語られ始めた社会は何処へ向かうのか、大変気になる現代だ。

 

 競争社会を前提に世の中を語れば全てが空しく聴こえるが、競争はたたき合いではない成長と進化の源なのだ。それでもっと価値観の多様化、人々の安寧の幸せの考え方も変わっていい。

 「足るを知る」という言葉がある。現代は不足を捜し見つけてそれを嘆くしゃかいとなっていないだろうか。足ることを見つけては安寧を感じ、不足を見つけては精進の材料とする。これが先人が見つけていた哲学ではなかったのか。

 

 衣食足りて礼節を知るが、衣食足りて更に不足だけを捜しまわるのも寂しいことだ。

 

2020.8.5記す

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